途上国への適切な支援って~スーダンで暮らスーダン
僕は環境教育という職種でスーダンに派遣されています。
特に僕の場合はゴミにフォーカスした活動になっているんだけど、
活動がようやく軌道に乗り始めた今日この頃、
順調に活動が進むにつれて適切な支援って何だろうと考えてしまいます。
きれい事を言えば自立を促す事なのかもしれないけど、
じゃあそのスタート地点にすら立ててない人はどうすればいいのかとか。
その人たちには必要な支援ってやっぱりお金なのかなとか…
とこんな感じでまだ頭でも整理できていないまま記事を書いています。
自分の活動がなぜ今軌道に乗り始めたかというと、
やる気と自主性のある配属先の人たちと出会い、
その人たちが実現したい事に多少僕が知識を持っていたので
今順調に進んでいるのだろう。
今日の住民意見交換会にもこんなにもたくさんの人が来てくれた。
例えば配属先がゴミ収集車よこせしか言わない人たちだったら、
今のような活動は全くできていないと思う。
事実、僕は諸事情で配属先が何回か変わっているのだけど、
以前の配属先は自主性もなくただ物をくれしか言わなかった。
そこでは計画とか話し合うこともできなかったので
全く活動がうまくいかなかった。
やっぱりある程度やる気を出してもらわないと、
その国にとってもいい活動はできないんじゃないかと思う。
日本はお金や物をくれる。
だが日本頼みでは持続的な活動はできないのだ。
じゃあ今の配属先よりももっと下の、
街で物乞いをしている人たちは救えないのかな。
彼らはスタート地点にすら立っておらず
現在は物乞いすることで生きている人たちもいると思う。
そんな人たちはどうやって救えばいいのだろう?
もちろん僕たちが養うわけにもいかない。
稼ぎ方を教えればいいのかもしれないけど、
長い事物乞いをやって、悪い言い方すると何かを作って商売をする気のない人は
この活動を継続することはできるだろうか?
本人次第というある種ありきたりな答えになるのかもしれないけど、
これってすべての人は救えないという事なのかな…
まだ答えは見つかってないけど、
あと1年弱しっかりこのことは考えたいと思います。
お盆と正月が一緒に来る?~スーダンで暮らスーダン~
イスラム教の世界ではラマダン(断食月)の後にイード(犠牲祭)があります。
今年は8月21日からイードが始まりました。
イード期間中はお仕事もお休みということで市役所勤めの僕もお休みでした。
今回はイードでの体験談を紹介したいと思います。
イードではみんなお家でヤギを一匹買い、それを捌きます。
手順はまず首を切り、血を抜きます。
そのあと後ろ足を折って吊るし、皮を剥ぎます。
剥ぎ終わったら内臓や足など綺麗に切り分け、部位ごとに処理します。
(一緒に手伝っていたら全部写真撮るの忘れた)
綺麗に内臓を切り分けるスーダンの母。笑
肉も骨も残さず頂くので残った部分はこれだけ。
ヤギさんおいしく頂きます。
そしてこれが出来上がった料理。
スーダンのご飯にはいつもこのパンがついて、
パンに挟んで肉を食べます^^
新鮮な肉なのでとってもおいしい!
イードの一大イベントはヤギを捌くことなので、
この後は友達とテレビを見たり。
テレビをつけるとサウジアラビアのカーバ神殿にお祈りに行く人の中継が、
イード期間中にはたくさんの人がお祈りに行くみたい。
あとは昼寝をしたり。
近くのゲームセンターにゲームをしに行ったり…
近くのゲームセンター。
プレステ2が置いてあってオーナーっぽいお兄ちゃんが集金。
ちなみにイード期間中はバスもあまりなく、お店も開いていないので
他のボランティアの人はお正月とお盆が一緒に来る一大イベントだ!
何て言ってました。確かに昔のお正月ってどこも開いてなかったもんなぁ…
去年は着任後すぐだったので呼んでくれるお友達はいなかったけど、
今年は呼んでくれるお友達ができてとてものんびりとしたイードを過ごせましたー
来年ここにいないのが残念だー
雨期きたる。~スーダンで暮らスーダン
スーダンは雨期。
とはいえスーダンは砂漠気候の街なので、
日本の人がする雨期はとは違ってザーザー雨は降らず通り雨が時々降る程度。
昨年の今頃、僕が赴任してすぐ雨期が到来。
雨がポツポツ降ってきたのを見たスーダンの人がガッツポーズをしていたのがとっても印象的な瞬間だった。
日本では晴れたら「今日は天気がいい」というけど
こっちの人は雨が降ると「今日は天気がいい」という。
職場の人がそんな風に言ってるのを聞いて、
あぁ僕は砂漠の国に来てしまったのだ…と痛感したのを思い出した。
ちなみに砂漠の街スーダンには排水機能がほぼない。
最初の写真のように雨が降るとその分溜まって乾くまで待つのがスーダンスタイル。
こんな感じでひとたび雨が降ろうもんなら、
はい湖の完成。
勘弁してー。。。
雨が降ると涼しくなっていいやけど、
蒸し暑い、足場悪い、虫出るとまぁそれなりに弊害もたくさん。
贅沢言えへんよなーと思いながら、
蒸し暑い夜を扇風機で乗り越えるべく奮闘するスーダンからお届けしました。
ちなみに最初に載せた写真のように虹が見れるのも雨期ならではだなー
スーダンのレスリング。 〜スーダンで暮らスーダン〜
先週の遠足の続き。
乗り物で吐きそうになりながら一路レスリング会場へ。
レスリングは実は1年前に来たことがあったので実は2回目。
でも僕の中ではスーダンの一番の興行やと思う。
人もこんなにたくさん来てるし。
ルールは多分やけど以下の通り。(間違えてたらしいごめんなさい)
・チーム戦。チーム分けの仕方は聞かないで。
・背中がついたら負け。
・制限時間あり。
・レスリングなので打撃技はNG
ただみただけのルール分析なので訂正するかもしれません…
僕達は日本人という事でもうリング内の砂かぶり席的なところに座らせてもらった。
やっぱりすぐそこで見るレスリングは迫力抜群で吐きそうな事を忘れる。
やっぱり筋肉はすごい。
背筋。すごい。
大体2時間見ただろうか、
全部の試合が終わってからだと
めちゃ混むらしいので一足先に撤退。
先週は動物園やレスリングに行き、なかなか充実した休日でした。
魅力が伝わったかは不明だが
スーダンにいらっしゃる際は是非動物園とレスリングへ!
休日は遠足へ! 〜スーダンで暮らスーダン〜
この前のお休みを使って首都ハルツームにある「クク動物園」へ行ってきました。
スーダンの動物園…
ある意味の期待と一抹の不安。
しかしその期待は裏切られる事になる。
到着。
まず動物。
割とたくさんいる。
我々の不安を一周する充実ぶり。
なんつったって
ライオン、ラクダ、亀、猿、ヒヒ、ワシ、馬、ジャッカル、羊、ヘビ、ワニ、アヒルetc…この充実感。
しかし躍動感はない。
なんなってこの日は44℃。
そりゃ百獣の王もぐったりである。(我々もぐったり)
元気なのは思春期のスーダン人に茶化されて激おこのヒヒぐらいでした。
ラクダはやはり暑さに強い。
ヒヒ。
そして一通り見回すと身近な生き物も。
それは、鳩。笑(写真撮るの忘れた。)
鳩、鳩である。
特別綺麗ではない。普通の鳩。
何で鳩いんのか管理者に聞いてみたい気持ちはあったが、
一旦休憩。(もう限界。笑)
休憩所の横には。
世にも奇妙な遊園地。
そう遊園地である。
動物園と遊園地の併設という日本スタイル。
いやこれがグローバルスタンダードなのか。
しかし大人の僕が乗っていい乗り物がほとんどなく唯一あったのが、この地獄のメリーゴーランド。
僕がこの乗り物を
悪魔将軍の必殺技、地獄のメリーゴーランドなどと揶揄するには訳がある。
(よく考えたらメリーゴーランドではないけど。)
この乗り物、
回り始めると本当に止まらない。
一度こいつに乗れば分かるだろう。
乗り物が終わる頃には手足は痺れ、頭は回り、気分は超悪い。
故に僕は地獄のメリーゴーランドと揶揄しているのだ。
まあ冗談はさておき、
本当に吐く寸前になりながら、この遠足のメインイベントであるレスリングへと向かうのでした。
ちなみにこんなものも…
全ての子供を悪魔へと突き落とす!地獄のミッキー…
恐るべしスーダンクオリティ。
初めての国際会議 ~スーダンで暮らスーダン~
表題の会議に参加すべくモロッコの首都ラバトに行って参りました!
予算面でかなり厳しい中、
たくさんの方にご協力頂き今回の年次会合参加が実現しました。
関係者の方々本当にありがとうございました。
出張が決まった時は、
近くて遠いモロッコ。
そしてなんといっても出張で行ける!!ニヤリ
なんて実は(バレてたと思うけど)ちょっと浮かれてましたが、
実際現場についてみたら...
超ガチぃぃぃぃ!!!
そもそも出張で行くのだから当たり前の事(気付くのが遅い)
なんだけれども初めて国際会議というものに参加させていただきました。
この国際会議ではアフリカ各国の人たちが一同に集い
廃棄物問題に関して検討する会議でした。
会場では翻訳機(不覚にも写真を撮るのを忘れた)
も配布され「ああこれテレビで見たことある。」
とかなり緊張感をもって会議に臨みました(発表とかしないのに…笑)
初日は午前のセッション後、リサイクル施設や埋め立て地の見学に行かせてもらいました。
アフリカという括りとはいえ、モロッコの施設はスーダンと比べると大分先をいっている気がしました。
しかし日本の最先端の技術に比べると少し劣っている部分もあり、逆にそれがアフリカ各国の方々にとって身近にとらえるいい機会ではないかと感じました。
モロッコの分別所。
この施設自体はスーダンにもあるのに使われていない…
見学終了して2日目!
2日目以降はUNの方やアフリカ各国の方が
自国でどのような取り組みをされているかを発表する時間がありました。
翻訳機はフランス語⇔英語しかないので
全て聞き取れたわけではありませんが、
アフリカ各国の方が真剣に廃棄物問題に取り組まれているのをひしひしと感じることができました。
今回の会議参加で分かったことは、
アフリカという各国によって文化・気候・国民性が全く違う中で
廃棄物問題に取り組むには、自国でオリジナル性のある解決策を作らなければいけない
ということを改めて考えさせられました。
今の活動も、誰かの真似事ではうまくいかないんだなと感じ
もっと現地の人と話し合っていい解決策を作らないといけない
という強い気持ちを持つ事ができました。
任期はあと1年しかないけれども
しっかり全うしたいと思います。
ちなみに。
僕たち協力隊もポスターセッションとしてちょっぴり展示させていただきました。
今回勉強になったことを生かして
また活動頑張りたいと思います!!
イードが始まりました~スーダンで暮らスーダン~
とうとう昨日の夕方。
ラマダンが終わりました…
始まる前は「最低半分は断食する!」
なんて豪語してた僕ですが、
なんてことはない。10日ぐらいしかできませんでした…
この前のブログにも上げましたが、
集中できない!
働けない!
そして眠い!!
この豪華三本立てで途中から、
もういいやってなりました。笑
丸一か月の間これができるムスリムの方々は
ほんとにすごいなと感じたラマダンでした。
そして今日はイード!
イードとはラマダン明けのお祭りの事で、
日本でいうところのお正月みたいなもの…だと思います(間違っていたら教えてください。)
同僚にも最後に「あなたに毎年いいことがありますように」みたいなこと言われたし。
ということで今日から月曜まで休み。
にもかかわらず、
お友達がみんな地方の家に帰省してしまったので、
やることがない!!
そして外はもう暑い。
このままでは引きこもり&youtube漬になってしまう。
意を決した僕は外気40℃を超える。
砂漠の街に足を踏み出したわけです。
向かった先は最寄りの市場。
徒歩30分
ついた時点で喉カラカラ。
今まで29年間純日本産の僕は「さすがに誰かおるやろー」
なんて甘い考えで突入しましたが。
やっていないだと。
となりの市場
そのまた隣のガラクタ市場
そういや昔の正月はどこも開いてなかったなー。
結果1時間散歩してお祭り初日は終わりました。
来年はちゃんとちゃんと予習してから家出るようにしよ。