甘くはない。任地での活動。~スーダンで暮らスーダン~

 

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活動の事。そういえば全く更新していなかったので活動の事にも触れたいと思います。
現在はスーダンの首都ハルツーム州の北部ハリファーヤという地域で活動しています。

 


内容はこの地域で日本のように決まった場所・時間に車が来るような収集方法を定着させるというものです。

 


ちなみにハルツーム州には日本からの寄付でゴミ収集車約70台寄付されています。

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スーダンでも人気?のキャプテン翼シールがバシィ!と貼ってある。

 

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この日本式収集のプロジェクトをやると言い出したのは配属先の局長。彼が多分日本に研修に行けるという若干不純な理由で始めたことだが、自分で決めただけあって対象地域の選定・対象地域でのボランティア選定などかなりテキパキやってくれた。
コンサルの人が言っていたが僕たちがやらせるのではなく、自分達で自主的に意思決定することでかなり物事は進むんだなという事を改めて感じた瞬間だった。

 

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右側が我らが事務局長。

一生懸命だった。この時は…

 

 

 


本格的に収集を始めたのが今年の7月。対象地域はハリファーヤの10丁目。
でも途上国あるあるなのかスーダンあるあるなのか分からないが、
住んでる人には何も案内せずにとにかく始めちゃうもんだから、最初は収集ポイントに持ってくる人はゼロ。そりゃそうだ。言ってないんやもん。

 


でもそこから予め選んでいた地域ボランティア・そして清掃事務局の職員が一生けん命案内してくれたおかげで10丁目は10月現在ある程度形にはなってきた。なんだかんだうまくいくもんなんだな。とちょっと感心してしまった。笑

 


がしかし9月末から新しく5丁目もこの収集方法をすると決め、実際行っているがそううまくはいかなかった…

 


問題1
まず地域ボランティア、10丁目は5人簡単に集まったのに今回はまだ1人。しかも5丁目は10丁目よりも広いのに…

 


問題2
職員も収集に来ない。もちろん収集車の運転手。実際にゴミを集めてくれるワーカーは来るが、住民に案内してくれる職員が毎回来ない。「来るの大変なん?」聞いたら。「難しくないよ」とさらっと言われた。飽きたのか。笑

 

そして私的最大の問題。
それは住民と職員が話し合う機会がない…
日本なら目安箱的なものやお客様相談窓口があってもおかしくないが、スーダンにはそういう文化ないのかなと思ってしまう。
その弊害がゴミ収集料金の徴収量に出ている。
住民はゴミ収集車が来ない。だからゴミ料金を払おうとしない。
でも職員は住民の要求を聞こうともしないから住民には不満がたまる。職員も料金を徴収できないので不満がたまる。
一応月に1回ゴミミーティングを開催することを決めているけど、時間通りに全員来ない。来る人もいるけど待ってるうちに帰ってしまう。など課題盛沢山。

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 語り合うフリをしているモリタツ

実はなに喋ってるのかあまり理解していない。笑

 

 


僕が嘆いても仕方ないけど本当に嘆きたいのは住民と行政両方なんだろうな…
あと活動も1年切ったけど、何とか住民と行政が力を合わせて協力する方法を見つけたいなと思います。

 

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 ゴミ溜め

溜まりすぎるとこうやって燃やすしかない。無念…